とりあえずジョジョの奇妙な冒険を読み返して幸せをかみしめる日々を送っているのですが、やっぱり素人には入門しにくいジョジョの世界の入門講座。
■ジョジョの奇妙な冒険
まず事前知識として、ジョジョには第1部から第7部があり、7部は現在連載中です。部が変わるごとに主人公が変わり、意思は受け継がれますが物語自体も移り変わります。
世間で一番知名度が高いのは第3部。「やれやれだぜ」が口癖の空条承太郎が主人公です。「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ(以下略)」もこの部です。「だが断る」は4部です。
で、「長すぎるだろ、最初から全部読むにはダルイ。ジョジョについてはディオってやつとスタンド?くらいしかしらん」
って人のためのジョジョ入門のすすめ。僕のお勧めの読む順番と読むときの心がけを書いていきます。
■1部
波紋の章。期待の『スタンド』はまだ登場しません。ですがすべての始まりでありとても重要な部分なので、流し読みでもさらっと読んでおきましょう。とりあえずおおまかな流れと人物を把握するくらいでいいと思います。なぜならば、僕も初めて読んだ時はスタンドが登場しないことで肩透かしをくらって失望気味に読んだので、良い印象を持てなかったのです……。
なんなら最初とラストバトルだけ読んでもいいです。
■2部
こちらも波紋の章。『スタンド』はまだです。僕の友人曰く「初めて読んだ時から最高に面白かった。絵の質も最高の次期」だそうですが、皆彼のようにはいかないのが現実です。
当然面白いし、1部、2部と一気に読むと僕なんかは最高に興奮するのですが(夜通しで読んでしまうほどに)まだスタンドが出てこないので、一般受けは難しいかもしれません。とりあえずここもサッとながして読んで結構です。
■3部
さあ、ついにスタンドの登場です。超能力を視覚化するという荒木先生の名を一躍漫画界に知らしめたこのアイディアは、バトルシーンの迫力、ギミックを著しく高めました。
個人的には、スタンドの能力がシンプルなのが良いこの時期。シンプルな能力をいかに活かすか、応用力で戦うのが素晴らしい。能力バトル漫画としての完成度は最高潮の部です。
じっくり読んでください。画力も完成してきてカッコよさも絶頂です!
ここで見事にジョジョが好きになれたあなたは、再び1部、2部をじっくり読み返しましょう。因縁、そして戦闘時の立場逆転。最高に楽しめるでしょう。
……残念なことに3部もしっくりこないなあ、という方は、まだ待ってください。4部、4部を読んでみてください。
■4部
4部は、3部の戦闘の良さを引き継ぎつつドラマ部分が最高の、個人的に一番好きな部。僕もはじめてのときはだらだらと3部まで読んでから4部でハマったものです。
3部でなじめなかった人でも4部でハマる人も絶対いるはず。とにかく読んでください。
■5部
スタンドバトルの掛け合い読み合いも楽しいのですが、それを楽しくしてくれる要素「キャラの良さ」を最大限に出している章です。キャラ人気が高く、敵キャラ一人一人とっても忘れられない部です。おそらくジョジョ好きに好きなキャラを5人くらい言わせたら2~3人くらいこの部から入ってくるのではなかろうか。
■6部
僕としては5部に負けないほどにキャラが良いことと、ラストのある少年のカッコよさだけでも十分に何度も読み返す価値ありなのですが、スタンド能力の高度化(というかこじつけ化?)が強くなってきたのと衝撃的なラストの是非でファンの評価は真っ二つな部。ぜひ読んでほしい。
1部、2部を読み返した直後に6部を読むと乙な気分になれます。荒木先生の言いたかったことが分かった気がするぜ……とか思えます。
■7部
現在連載中のジョジョ7部「スティール・ボール・ラン」
荒木先生も言っている通りこの7部から入っても大丈夫なようになっています。7部から読むのもアリですが、ファンならわかる的要素だらけなのである程度知識を入れてから読むと面白さ倍増。
しかしとっつきやすさがウリのような気もするので、とりあえずちょっとジョジョ読んでみたいけど1部と2部スタンド出てこないんじゃちょっとねぇ……という人は読んでみてください。そしてそのあと3部を読んでウルムド・アブドゥルの扱いに泣け。
といったところでしょうか。1部2部3部を流して読んででも4部をとにかく読め!ってことです。
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